噴霧器の正しい使い方

ピントアソシエーツ社長
ローレンス J ピント

 噴霧機という言葉は、多くのタイプの機械に使用されます。
 Cold fogger(冷噴霧機)という呼び方は、液剤(液状の殺虫剤)を、機械的に直径1~60ミクロンの範囲の非常に細かな浮遊粒子に壊して、噴霧する装置に概して使われます。1ミクロンは100万分の1メーター、もしくは約2万5千分の1インチです。ちなみに人の髪の毛は直径30ミクロンから60ミクロンです。Cold fogger(冷噴霧機)は、ULV:ultra-lowvolume もしくはULD:ultra-lowdosage(超微量)噴霧機とも呼ばれます。Mist blower(ミスト機)は、強い気流によって、液剤を15ミクロンから75ミクロンの範囲の霧状粒子にします。それらは野外における蚊の防除に一般的に使用されます。Themarl fogger(加熱噴霧機)は、熱を使って油剤を気化して、0.2から10ミクロンの非常に細かな粒子にします。これらの粒子は、他の噴霧機が作り出す粒子よりも、より長い時間空中を浮遊します。
 以下に噴霧機の正しい使い方を説明します。

  • 噴霧機を使用する時は、防毒マスクをつけて下さい。
     ※噴霧機を使用する時、最も危険なことは浮遊している粒子を吸入することです。
  • 説明書をよく読み、説明書に従って正しく施工して下さい。
  • 人や動物がいないことを確認して施工して下さい。水槽がある場合は、処理中はカバーをして、バブラー(液体中に気体を発生させる装置)は消して下さい。
  • 扇風機やエアコン、ヒーター、換気扇等の換気装置は止めて下さい。屋内、屋外のどちらで使用する場合においても、対象外区域に殺虫剤粒子が流れていかないようにして下さい。
  • 窓やドアは閉めて下さい。しかし 引き出しや棚、クローゼットなど、薬剤を行き渡らせたい場所は開けるようにして下さい。
  • 皿や器、食料品、子供やペットのおもちゃ等は、施工中他の場所に移動させるか、養生して下さい。
  • 使用している殺虫剤によっては、全ての表示灯を消し、そして直火や熟せられたフィラメント球等は消して下さい。
  • 屋内で加熱噴霧機を使用する時は、爆発を避けるために特に注意して下さい。なぜなら油剤粒子はある濃度以上になると爆発を起こす危険性があるからです。電気のスイッチを入れたり、もしくは消したりしないで下さい。噴霧機のノズルや熱くなった表面を可燃性のものに近づけないで下さい。
  • 細粉製粉機の様に燃えやすいとされるものは、防爆構造と認定されたものだけを使用する様にして下さい。
  • 噴霧処理が完了し、換気が終わるまで、その場所に入らないで下さい。
  • 薬剤がかかった食べ物は、全て洗って下さい。

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